いりたに内科クリニック

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頭痛

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頭痛

頭痛は約13人に1人が経験しているといわれるポピュラーな病気です。特に若年から中年女性に多く30歳代、40歳代女性の頭痛の有病率は各々17.6%、18.4%とかなり高く報告されています。じつに6人に1人が経験している計算です。

頭痛の種類

頭痛は「偏頭痛」のほか、「緊張型頭痛」「群発性頭痛」などがあります。

「緊張型頭痛」は多くの人に認められる頭痛です。首筋が張る、肩がこるなどの訴えとともに、頭痛は徐々に始まり、後頭部の鈍い痛みが多くみられます。

「群発頭痛」は、ある一定の時期、毎日の決まった時間に、目の奥から側頭部にかけ、えぐられ、何かで突き刺さるような激しい痛みが起こる頭痛です。原因もよく解明されておらず特効薬が少ないのが現状です。鎮痛薬もほとんど効果がないといわれています。そのため発作が起こりそうになったら、窓を開け、深呼吸を繰り返したりします。

「偏頭痛」は、長年にわたって、時々発生する頭痛です。特徴としては、何とか我慢できる程度の痛みから重度の痛みが4時間程度から長い場合には72時間続くこともあります。痛みは頭の片側のことが多く、体を動かすと痛みが増強し、嘔気、嘔吐や光過敏、音過敏が起こります。また心臓の拍動に併せて、一定のリズムを持ち、ズキンズキンと痛みます。偏頭痛が発生する前に、目の前が少しかすんでくるなどの、何らかの前兆を感じる人もいます。長年偏頭痛に悩まされている人は、前日あたりから、何となく頭痛がきそうだと感じることもあります。

偏頭痛

偏頭痛は女性に多く、月経時の頭痛の多くは偏頭痛と言われています。特に若い女性の偏頭痛の6割は月経と関係しています。排卵日や月経の初日前後にエストロゲンが減少し、セロトニンという脳内物質に影響して脳の血管を拡張するためと考えられています。また、三叉神経の末端から出る痛み物質が引き金となり頭の血管が拡張し炎症が生じるためと考えられています。

偏頭痛の治療

偏頭痛の治療は発作時の疼痛緩和と発作予防に分かれます。軽度の痛みの場合は、アスピリンが含まれている市販の消炎鎮痛剤でも痛みを和らげることができますが、強い痛みのある場合には、トリプタン系製剤が第一選択薬です。トリプタンは、偏頭痛の原因である血管作動性物質の放出を抑えて、拡張した血管を収縮し、炎症を和らげる効果があります。
しかしながら、トリプタンを連日使用するケースも希ではありません。トリプタン製剤を頻用すると薬物乱用性頭痛に陥るため、発作が頻発するような場合は予防薬が必要となります。 偏頭痛の予防薬の一つとして、抗てんかん薬のバルプロ酸ナトリウム(デパケン)がよく知られていますが、妊娠可能の女性には基本的に禁忌となっているため使いづらいのが現状です。また三環系抗うつ薬のトリプタノールやベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬のクロナゼパム(リボトリール)は眠気がひどく出るという副作用もあります。こうしたことよりこれらの薬を使用するくらいひどい頭痛の場合には神経内科専門医(もしくは頭痛外来)に相談した方が良いと考えます。
専門医に相談するまでもない頭痛の場合、予防として漢方薬を併用することがあります。漢方薬の使用により、ひどい頭痛発作を軽くしたり、トリプタン製剤の使用量を減らしたり、中には漢方薬で西洋薬からの離脱を期待できる場合もあります。

重病のサイン、見逃さないで!

頭痛には気をつけなければ命に関わってくるものもあります。「二次性頭痛」といわれ、くも膜下出血、脳腫瘍のような「見逃されると死につながる頭痛」が含まれているので、次のような状況であれば医療機関を受診してください。

  • 突然の頭痛
  • 今まで経験したことがない頭痛
  • いつもと様子の異なる頭痛
  • 頻度と程度が増していく頭痛
  • 50歳以降に初発の頭痛
  • 何らかの神経症状を有する頭痛
  • がんや免疫不全の病態を有する人の頭痛
  • 精神症状を有する患者の頭痛
  • 発熱を有する頭痛