いりたに内科クリニック

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心不全

心不全

心臓は、全身の組織に必要な酸素や栄養を含んだ血液を送り出すポンプの役割をしています。このポンプの働きが低下し、全身に必要な血液が送り出せない状態を心不全といいます。
時間経過によって「急性心不全」と「慢性心不全」に分けられます。急性心不全は、急性心筋梗塞などの急性の病気が原因となって、時間単位で急激に呼吸困難などの心不全症状が出現します。慢性心不全は、心筋梗塞後や特発性心筋症、心臓弁膜症などが原因となり、心臓の機能が低下している状態で、月単位・年単位で労作時の息切れや呼吸困難などが現れます。

種類と症状

左心不全の症状

全身へ血液を送る力が低下しています。そのために肺静脈・肺に血液が充満し、肺が水浸しになります。これを肺水腫といいます。一般的にせきや痰などかぜに似たような症状や呼吸困難が起こります。倦怠感や息切れ、息苦しさ、動悸、胸痛、せき、痰などが出現します。重度の場合は、安静時にも呼吸困難や胸痛、せきや泡の多い痰などが出現します。とくに、就寝中や横になっているときに息苦しくなります。

右心不全の症状

右心室の機能が低下し大静脈に血液が充満します。足がむくみ(浮腫)、頸静脈が大きく膨らんだり、おなかが張った感じ、肝臓が腫れる、腸蠕動運動の低下により食欲不振、吐き気などの症状が出現します。重度になると、顔面や腕など全身のむくみが出現します。

原因

左心不全の原因として多いのは、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)です。また、心筋症などによる左心室の機能障害や心臓弁膜症もあります。
右心不全の原因として多いのは、肺塞栓症、原発性肺高血圧症、肺性心などです。
心不全は安定していてもかぜ、気管支炎、肺炎などの感染症をきっかけに悪化します。

診断

症状、診察所見、胸部レントゲン写真、心電図、血液検査(BNP)、心臓超音波検査(心エコー)などで判断が可能です。

治療

まず心不全を起こす原因疾患の治療が必要です。次に心不全を増悪させる要因をなくすことと心不全自体の治療が必要です。

日常生活の注意と予防

日本における心不全の最大の病因は虚血性心疾患で、狭心症や心筋梗塞にならないように、生活習慣や食生活を見直すことが大切です。喫煙、脂質異常症、糖尿病、高血圧が危険因子となります。禁煙、低脂肪食、節酒、肥満防止、適度な運動を心がけましょう。心不全の原因となる病気が悪化しなくても、かぜをひいたり、過労、水分・塩分の過量摂取などを契機に心不全症状が出現し、悪化しますので注意が必要です。また、薬の飲み忘れが悪化の原因となることがありますので、きちんと薬を服用することが重要です。