いりたに内科クリニック

受付時間
平日:8:50~12:45/14:20~18:15
土曜:8:50~12:45
休診日:日曜・祝日

いりたに内科クリニック

採用情報 詳しくは
方南町駅3b出口となり

事前問診はこちらから
(3か月以上空いた受診、普段と違う症状を診てもらう方)

現在の混雑状況およびご予約はこちらから

各種感染症検査

B型・C型肝炎ウイルス抗体価

診療で行われる検査では、B型・C型肝炎それぞれに、複数の検査項目があります。
しかし、健康診断等で行われる検査は項目が限られております。

検査項目 検査結果
HBs抗原 陽性であればB型肝炎ウイルス(HBV)に感染している。
HBs抗体 陽性であれば過去に感染し、その後治癒したことを示す。HBVワクチンを接種した場合にも陽性となる。
HBc抗体 陽性であればHBVに感染したことを示す。(HBVワクチン接種の場合は陰性となる。)
HBc-IgM抗体 最近HBVに感染したことを示す。
HBe抗原 陽性であれば一般にHBVの増殖力が強いことを示す。
HBe抗体 陽性であれば一般にHBVの増殖力が低下していることを示す。
HBV-DNA HBVのウイルス量を測定する。

麻疹・風疹・水ぼうそう・おたふくかぜウイルス抗体価

ウイルス抗体価の検査にはCF法、HI法、NT法、EIA法など様々な方法があります。
いずれも血液検査ですが「安価だがやや感度が悪く信頼性にかける」「感度は高いが結果が出るまでに時間と費用がかかる」等、検査によって特徴が異なるため、実際の診療の場面と健康診断やワクチン接種の目安として実施される場面では、選択される検査も違ったものになります。
つまり、検査方法によって、料金が変わったり検査結果によってわかる内容が異なるため、目的にあった検査方法を選択することが重要です。

クリニックで検査をご希望される方は、ワクチン検査が必要かどうかを調べる目的の方がほとんどのため、当院で実施できる検査の中で、価格と感度の面から一般的によく利用される検査をワクチンごとにまとめました。
また、その他の目的で検査をされる場合は、下記表をご参考ください。

目的別検査法の選択と目安

疾患名 自然感染の診断
(現在感染)
ワクチン接種後の
効果判定
免疫能の有無
(ワクチン接種の目安)
はしか(麻疹) HI(ペア測定)
EIA-IgM
HI
NT
NT
PA
EIA-IgG
風疹 HI(ペア測定)
EIA-IgM
HI HI(16倍以下)
みずぼうそう
(水痘帯状ヘルペス)
CF(ペア測定)
EIA-IgM
IAHA IAHA
EIA-IgG
おたふくかぜ
(ムンプス)
CF(ペア測定)
HI(ペア測定)
EIA-IgM
NT
EIA-IgG
NT
EIA-IgG
〔参考〕 中山哲夫:最新 臨床検査のABC、日本医師会、2007

ワクチン接種の
目安になる検査

麻疹……PA法(128倍以下でワクチン接種適応)
風疹……HI法(16倍以下でワクチン接種適応)
水痘……EIA法IgG(3.9以下でワクチン接種適応)
おたふくかぜ……EIA法IgG(3.9以下でワクチン接種適応)

*風疹の予防接種をご希望の場合、杉並区にお住まいの方は助成が受けられる場合がございます。詳しくはこちらをご確認の上、当院へお問い合せください。

*各種ウイルスに対するワクチンの予防接種についてのご案内はこちらをご覧ください。

目的別検査法の選択と目安

疾患名 検査方法 十分な免疫なし(基準に満たない) 十分な免疫あり
(-) (±)~(+) (+)
麻疹
(はしか)
EIA法-IgG 2.0未満 2.0~15.9 16.0以上
麻疹
(はしか)
PA法 16倍未満 16倍、32倍、64倍、128倍 256倍以上
麻疹
(はしか)
NT法 4倍未満 4倍 8倍以上
風疹
(三日はしか)
HI法 8倍未満 8倍、16倍 32倍以上
風疹
(三日はしか)
EIA法-IgG 2.0未満 2.0~7.9 8.0以上
水痘
(水ぼうそう)
EIA法-IgG 2.0未満 2.0~3.9 4.0以上
水痘
(水ぼうそう)
IAHA法 2倍未満 2倍 4倍以上
水痘
(水ぼうそう)
NT法 2倍未満 2倍 4倍以上
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
EIA法-IgG 2.0未満 2.0~3.9 4.0以上
〔参考文献〕医療関係者のためのワクチンガイドライン 第2版、日本環境感染学会、2014

※提出用の健康診断等では、検査方法の指定がある場合もございます。当院で実施できる内容については、価格一覧表のページをご確認ください。