急性気管支炎の多くは、かぜで上気道の急性炎症が気管・気管支へと波及することで生じます。
急性気管支炎の多くは、かぜで上気道の急性炎症が気管・気管支へと波及することで生じます。
頻度は極めて高いです。
かぜと同様にウイルスによるものが多いです。しかしマイコプラズマ肺炎などの非定型病原体が原因となる場合もあります。一部では、ウイルス感染に引き続いて、二次性の細菌感染が起こる場合もあります。
多くはウイルス感染により、気道上皮の壊死、脱落などが起こり、気道が障害されると発症します。二次的に細菌感染を生じると肺炎にいたる場合があります。
せき、たん(膿性のこともあり)、発熱、食欲不振、全身倦怠感です。
主にせき、たんといった臨床症状から診断します。発熱を伴うことも多いですが、一般には身体所見に乏しく、軽症なことが多いです。しかし、発熱などの自覚症状が長引く場合には、肺炎の合併を鑑別する必要があるため、胸部エックス線画像を確認する必要があります。細菌による二次感染を伴うとたんの量が増加し、性状も膿性となってきます。
原因菌の多くはウイルスであることから、病原体に特異的な治療薬はありません。このため、安静、水分栄養補給などの対症療法が中心になります。
高齢者、基礎疾患を有している患者に対しては、適宜、抗菌薬を使用します。
かぜ(感冒)と同様に普段から感染予防をすることが大切です。マスク着用や手洗い、うがいを励行してください。