いりたに内科クリニック

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慢性腎臓病について1

こんにちは、非常勤で勤務させて戴いております小池でございます。
10月3日の城東透析技術勉強会も無事に終わりました。
43名の方々ご参加戴きありがとうございました。
さて
前回、私の紹介の中で慢性腎臓病について、お話しをさせて戴くお約束を致しました。
私の経験から腎臓病(大事な腎臓)とは、腎臓の働き・原因・腎臓に関する検査・腎臓病になった時のリスク・食事について等月1回、計5回程に別けてお話しできればと思っております。

腎臓病についてのお話

今回は第1弾として 大事な腎臓
始めに
腎臓病には、大きく分けて急性腎不全と慢性腎臓病(慢性的に腎臓機能が低下すること)が悪化し慢性腎不全さらに悪化すると尿毒症になります。
急性腎不全とは何らかの障害(外傷・薬剤・脱水他)にて一時的に腎臓機能が悪化することで、腎臓機能不全になりますが、これは専門医によって適切な治療されると治癒されることが多いです。

今回のテーマの慢性腎臓病Chronic Kidney Disease(CKD)についてお話します。
慢性腎臓病の患者様は1,000万人以上いるとされております。
また、その予備軍は1400万人はいるとされています。
人口の約100人に1人の割合で腎臓病になることになります。
その主な原因は,糖尿病(現在では第1位)・慢性腎炎・高血圧・加齢による腎硬化症、生活習慣病、他などで、長い年月をかけて腎臓が徐々に悪化する病気で初期の時点では症状が殆どなく、健康診断などで初めて腎臓が悪い事を指摘されることが多いと思いますが、そうでなければ体の調子が悪くなって病院へ受診して初めて腎臓病と気づくことが多いのが現状です。
症状としては、尿量減少、浮腫(むくみ)血圧上昇、貧血、呼吸苦などの症状が出た時はかなり進行している状態です。
腎臓病は早期に診断されて適切な治療、食事療法を受けることによって腎不全になることを遅らせることは出来ますが、完治することは難しい病気です。
また、厄介なことで、糖尿病の予備軍も1500万人はいるとされております。
但し、その全部が腎不全になるとは限りませんが、可能性がありますので腎臓が少しでも悪いと判断された場合は、自己判断せず定期的な受診、治療、食事療法、自己管理を行って下さい。

慢性腎不全は長年にわたって腎臓の           
ろ過器、糸球体の一個一個が壊れて悪くなる病気で、
原因は糖尿病、腎炎、高血圧などありますと
前文に書かせて戴きましたが、
腎臓は一度悪くなると他の臓器のように
治ることはなく、現在の医学でも完治することは
出来ません。大事なことなので重複しますが、
慢性腎不全がさらに悪化すると尿毒症なり今まで以上に貧血、尿量減少、食欲低下、浮腫(むくみ)、電解質異常、高血圧、心不全状態になり生命維持ができなくなり透析療法が必要となります。

 

現在、日本全国で32万5千人以上の方が透析療法
の血液透析、腹膜透析(CAPD)の治療をしています。
腎臓病は腎臓の働きが解らないとなかなか理解されないので、

次回は第2弾として、11月に腎臓の働きを少しお話ししたいと思います。

 

宜しくお願いします。
看護師:小池